日本応用数理学会学会誌「応用数理」は,和文論文誌「日本応用数理学会論文誌」,
英文誌「Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics(JJIAM)」,
さらには 2009年1月創刊の英文電子ジャーナル「JSIAM Letters」と並んで,創刊以来会員のみなさまに慣れ親しんでいただいています.
これまでも,様々な形で紙面改革を求める声が届いており,編集委員会でも折に触れて議論してきました.
この度,その改革の一環として,「応用数理」の一部を電子化, インターネット上で公開するという試みを始めることとなり,
「JSIAM OnlineMagazine(JOM)」として発行する運びとなりました.
「応用数理」は現在,巻頭言,論文(特集含む),インダストリアルマテリアルズ,チュートリアル,フォーラム,ラボラトリーズ,学術会合報告,研究部会だより,書評,
学会記事(表彰等含む)といった記事から構成されています.
これらの記事は, 編集委員会での企画・立案,執筆者への原稿依頼,校閲(論文の場合は査読も),編集委月会で掲載について再び承認を得てから原稿が出版社へ送付される,というプロセスを経て出版となります.
この間半年から1年くらいの時間がかかり,企画・立案の時点では最新の情報であっても,記事によっては出版されるときにはすでに旬を過ぎてしまうこともあります.
毎年定期的に開催される国際会議に関する学術会合報告では,会合報告が掲載される頃にはすでに次回の会合が終わっていたということも起こり得ます.
そこで,「応用数理」の記事のうち,速報性の強いラボラトリーズ,学術会合報告,研究部会だより,書評についてはJOMへ移行して,最新の情報を少しでも早く会員に届ける体制を整えることとしました.
JOMのURLは
http://jom.jsiam.org/
です.
JOM はWebを介してサーバ上で投稿から校閲,改訂,出版の一連のプロセスをすべてまかなえるようになっています.
記事はHTMLで公開されますが,PDF版でも提供できるようにする予定です.
JOM は学会誌の一部であることに変わりはありませんので,やはり従来通り学会誌編集委員会での企画・立案による依頼原稿を原則とします.
それでも,年4回の冊子版印刷のタイミングに合わせる必要はありませんし,出版社における組版,印刷,出版のプロセスを短縮できることを考えますと,大きな改善であると言えます.
また,一部の記事がJOMへ移行することで,冊子版である「応用数理」のスリム化につながり,印刷経費の削減というメリットも生まれます.
今後も「応用数理」ならびにJOMに対するご理解とご支援のほどよろしくお願いいたします.
学会誌編集委員会 櫻井 鉄也
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