日本応用数理学会 第1回 若手優秀ポスター賞 (2010年度)

日本応用数理学会では,年会のポスターセッションから若手研究者で優れた研究成果を発表した講演者を「若手優秀ポスター賞」として表彰しております. 2010年度は,以下の方が受賞されました(敬称略,50音順). 表彰式は,年会懇親会において行われました.

若手最優秀ポスター賞(1件)

受賞者 受賞ポスター
野津 裕史(明治大学)
山口 将大(明治大学)
上山 大信(明治大学)
[講演題目]
   自己組織化機構を利用したメッシュ生成手法の開発

[講演概要]
   メッシュ生成では,複雑領域形状への対応,要素の粗密制御,一様性などが要請される. 本発表ではこれらの要請に,反応拡散系の一つであるGray-Scott モデルの自己組織化機構を利用することで答えた. 提案アルゴリズムを2次元において実装し,数値計算により有用性を確認した.

若手優秀ポスター賞(2件)

受賞者 受賞ポスター
須志田 隆道(龍谷大学)
日詰 明男(龍谷大学)
山岸 義和(龍谷大学)
[講演題目]
   三角形の相似タイリングとその周辺

[講演概要]
   ひまわりの螺旋葉序にヒントを得た造形作家の日詰明男氏はフィボナッチトルネードと呼ばれる三角形の相似タイリングを考案し,布施知子氏のねじれ多重塔をヒントにそれを折り紙で制作した. 本研究では,三角形の相似タイリングの理論の構築と折り紙で制作するための折り紙展開図の作り方を考えた. 三角形の相似タイリングは葉序に基づくパターンとそうでない非葉序的なパターンの2つに分類でき,どちらの場合でも折り紙で制作するための折り紙展開図を作ることができる. ただし,1枚の紙で折れないものも存在する.
和田 尚樹(京都大学) [講演題目]
   グラフを伝播する波を利用したグラフ構造の同定問題について

[講演概要]
   グラフ上での波動方程式に対して,解の端点におけるデータを既知とし,内部の未知係数を決定する逆問題を設定し解析を行った. 本発表では,端点の個数が十分に多いグラフに対しては,その端点における波動の観測データから未知内部にサイクルが存在するかどうかの判定が可能であることを数学解析の立場から示した.